★はじまり★


「乱馬のバカッ!!」

いつもと同じ乱馬との痴話喧嘩。
別に嫌いなわけじゃないのよ。
ただ、なんとなく勢いで・・・・
ちょっとカッとなっただけなの。
きっと乱馬だって同じ。

コンコン
私の部屋のドアをノックする音。
「あかね、また乱馬くんと喧嘩したんだって?」
「だって・・・」
なびきお姉ちゃんが部屋に入ってきた。
「まったく。あんた達も懲りないわねぇ」
「私だって喧嘩したくてしてるわけじゃないのよ。
 でもアイツと話してるとなんかつい意地張っちゃって・・・
 それでいつも喧嘩になっちゃうのよ。。。」
「あのねぇ、そんじゃぁあんた達
 死ぬまで喧嘩し続ける気?」
「・・・」
「まぁ早く仲直りしてね。
 こっちだって空気が悪くてしょうがないわ。」

そんなことを言いながらお姉ちゃんは部屋を出て行った。

「なんで私と乱馬は喧嘩ばかりするんだろう・・・」

そう、最初に・・・一番最初に乱馬に会った時・・・
アイツは女の子だった。かわいいけど、
とっても強くて、、、はじめてあんな子を見たと思ったわ。
あの時はあれが男だなんて想像もしてなかった。
男の姿のアイツに初めてあったのはお風呂場。
最悪の出会いだった・・・
この出会いがあったせいか私とアイツは
けっして仲が良いとは言いがたかった。

乱馬がこの町にやってきて・・・天道家にやってきて・・・
本当にいろんなことがあった。
乱馬を追って来た変わり者たち、
ハイレベルな決闘、
アイツのせいで私までひどい目にあったことだって。。。

意地っ張りで、優柔不断で、ナルシストで、、、
アイツの悪口なんて言い出したら止まらない。
でも、
いいところはそれ以上にたくさんあるんだよね。
だから私はいつも乱馬を見て、信じてきた。。。

私たちは喧嘩をするために出会ったんじゃない。



「ごめんね、乱馬」
私は素直に謝った。
乱馬は、
「そんなこと、気にしてねえよ。」
なんて言いながら私のほうを向いて軽く笑った。


私たちは喧嘩をするために出会ったんじゃない。
そう、私たちは結ばれるために・・・

−−−−−−−−−−あとがき−−−−−−−−−−
はじめてお題小説を書きました。んー。微妙な仕上がり。
「はじまり」というお題だったので、乱馬とあかねの
出会いを振り返るお話にしてみました。





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