「ちょっと、そこの君!」
「ん?」
「ズバリ!恋でお悩みだね。」
「別に・・・」
なんだ?あのじいさん。
白い服、白い帽子、白い靴。。。
全身、白尽くめじゃねえか。
「ちょっと、待ってよお兄さん。」
「うるせ〜な〜」
「私、恋占いをやっているのだよ。」
「だから?」
「今回は特別に君をタダで占ってあげるよ。」
「いいっ。別に悩んでないし・・・」
「そんなこと言わずに!すぐ終わるから、ね?」
「しょうがねえなぁ」
ま、タダって言うんだしいいか。
「んー。んー。」
「よし、分かった。」
「君の好きな人のイニシャルは”A”」
なっなんで分かるんだ?
「ほう。近く、または一緒に住んでおるな。」
すげぇ、、、
「その娘と上手くいきたいのなら、
なにか喜ぶものをプレゼントすると良い。」
「喜ぶもの?」
「うん、例えば、、、
ウサギのキーホルダー、豚のシャーペン。。。」
「それをあげるといいのか?」
「うむ、きっと上手くいくぞ。」
占いなんか信じねぇ。
だいたい、あんなインチキくせぇじじいの言ってることが
本当なわけないじゃねえか。
「いらっしゃいませ。」
「ウサギのキーホルダーください」
はぁ、買ってしまった。
これで俺の財布はからっぽだぜ。
天道家 あかねの部屋―
「わぁ!私、これ欲しかったんだぁv」
「そうか、よかった」
「なんで分かったの?」
「・・・ちょっとな」
「ありがと!乱馬☆」
かっかわいい。
でも、あのじじい、なんで分かったんだ?
占いってそんなに当たるものなのか??
あとから、あかねに聞いた話だが、
「あのね、知ってる?乱馬。
この辺に、恋占い師がいるんだって。
その占い師、お金はとらないけど、
自分がいいと思った人しか占わない不思議な人なんだって。
でも、百発百中らしいわよ。
特徴は、真っ白の服や帽子を身に着けてる人だって。」
なるほどな。
あかねは、「私のとこにも来てくれないかな」
なんて言ってたけど、
それは残念ながら無理だぜ、あかね。
だって俺が占ってもらったんだから、
相方のお前のとこには来ないさ・・・
もう、上手くいってるしな・・・
−−−−−−−−−−あとがき−−−−−−−−−−
お題の進むスピードが遅くてすみません;
不思議な占い師・・・私のとこにも来ないかな。
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